機械式オートフォーカス時代の定番レンズ。
開放ではやや甘い描写に感じるところはありますが、発色が自然でオールマイティ。あえて難点をあげるとすれば、最短撮影距離が長くあまり寄れないところと柔らかい描写が相まってモノの撮影にはやや不向きかなという印象です。理由はよく分かりませんが、ピントリングがラバー仕様とプラスチック仕様の2種類があるようです。
修理の面からは、定番レンズということで非AI時代から基本設計はほぼ変わらず、前玉ユニットと後玉ユニットの間に絞り羽があるというシンプルな構造です。つまりオートフォーカスだろうがマニュアルフォーカスだろうが50mm F1.4シリーズの分解方法はほぼ共通しているということ。
気を付けなければいけないことは、後玉に清掃では取れない曇りが生じやすいところ。中古品の入手においても注意が必要です。
この個体は絞りの前後のレンズ面のチリがやや多かったというだけだったので前玉側から分解して清掃完了しました。これだけであれば、使う道具は精密ドライバーとゴムリングだけで事足ります。
下記の精密ドライバーとゴムリングがおすすめです。
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